子わんこ板

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わんわんわん!

イザークおでめとう! - いくり

2022/08/08 (Mon) 20:09:03

「ハッピーバースデーイザーク!」
画面の向こうで大きな破裂音がして、赤い色で画面がいっぱいになりました。
「それでなイザーク」
「紙吹雪を除けろ」
「ああ、悪い」
いつもの全く悪いと思ってない声がして、赤い紙が除けられて、奥様のお顔がドアップで見えます。
今日は旦那様のお誕生日、ですが、結局お仕事で帰れなかったのでリモートでお誕生日会です。
「ケーキを作ったんだ!」
どうりで。
お膝の上で、子わんこが静かなはずです。
よくよく見れば、テーブルの上に黒い塊。
ケーキ(闇)ですね!
「おいそれ小僧には食わせるなよ」
「食べさせるわけないじゃないか」
「解っててやってるのか貴様!そもそもキッチンには入るなと!」
「入ってないぞ、外で作った!」
「入ってないよ!お外だよ!」
食べなくって良いってわかって、子わんこもお元気!
「わかった」
旦那様、重々しく頷きました。
「今年も、きゅうりは育てているな?」
「ああ、豊作だぞ」
奥様、胸を張りました。
豊作すぎて、近所の奥様方の間で、きゅうりの浅漬けが大流行です。
ローカロリーでおいしーい!
「なら、その根本にそいつを埋めろ。出来たきゅうりなら食ってやる」
奥様、食べられないものを作っちゃうだけで、食べられないものはあんまり調理(?)しませんから。
食べられるものの消し炭なら、肥料くらいにはなるでしょう。
きゅうりなら、採ってきたアスランから受け取ってそのままだって食べられます。
旦那様、最大限の譲歩です。
でも、奥様は旦那様の奥様でした。
「きゅうり生ってるうちに帰って来るのか?」
夏が終わる前に、帰って来る?
そう、愛しの奥様に聞かれて、旦那様はまた、重々しく頷きました。
「司法局長ブチ殺してでも帰る」
「いや殺すなよ」
アスラン・ザラに正論吐かれるほど腹立たしいことはありません。
「キシャマー!」
「なんなんだよお前は!?」
画面越しにケンカしてる奥様と旦那様ほっといて、シンはハウスキーパーさんが作ってくれたチキンナゲットをもぐもぐしました。
まったく、しょうがないご夫婦ですね!

もひとつおでめとう! - いくり

2022/08/08 (Mon) 20:26:22

これはまあ、IF的な感じで。
こないだ、keiさんとさっさと婿を取れみたいな話をした時ふと思ったんで。
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「今日入籍したんだ!」
近頃、会うたびに「婿を取れ」と言っていたなんかもう悪友っぽくなってるオーブの首領に、画面越しにそう言われて、イザークは、「はぁ?」と思いっきり間抜けな声を上げた。
「ああそうだ、今日誕生日だったな、おめでとう!」
しかも、ついでのようにそう言われてなんだか腹すら立ってくる。
しかし、隣に立った平凡を絵に描いたような小柄な男が、「あ、そうなんですか、おめでとうございます」ともの凄く平凡なこと言って来るので毒気を抜かれてしまって。
ていうか。
「ありがとういやしかし誰だ!?」
礼もそこそこに無礼承知で突っ込んでやる。
いやだってこれ突っ込み待ちだろうアスハのくせに生意気な!
「オブちゃんの中の人だ!」
しかし、相手はアスハだった。
「いや、オブちゃんの中の人も何人かいるんだがな、アクロバットができるオブちゃんはこいつだけだ!」
こいつ、国と結婚する気なんだろうなーと薄々思ってはいたのだが、国のマスコットと結婚しやがった。
相変わらず予想の斜め下を行きやがる、と思ったイザークだったけれど。
「あの、よろしくお願いします・・・?」
たぶん、何の説明もなく会談通信に引っ張って来られたのだろう、プラントの軍事総監の前で緊張気味に、しかしもの凄く普通に挨拶してくるいかにも善良で無害そうな男。
まあ確かに、エキセントリックなお姫様には、このくらい普通の男が似合うのだろう。
「今日は8月8日で末広がり、しかも大安だからな!」
一瞬何のことだかわからなかったイザークだが、8、ああ八・・・と思い至って納得する。
「人の誕生日を勝手にめでたくするな」
「いやめでたいだろう誕生日なんだろ!?」
そんな理由で人の誕生日を勝手に結婚記念日にするな。
そう思いながら、イザークは今までで一番重々しい声を出した。
「しかし、オブちゃんに中の人などいないんじゃなかったか?」
そこだいじ!と、頭の中で奥様が言っている。
うん、そこ大事。
「そうだな!だからこいつはただの私の夫だ!」
案の定、アスハはそう言っておおらかに笑った。

まさかのWおでめとう?!! - kei

2022/08/08 (Mon) 22:52:27

ついにアスハが婿を! しかもオブちゃんの中の人て?! いや、違う違うそうじゃない! まずは旦那様おめでとう! アラフォーになってまでダークマターを食わされるやもしれんのか。国家国防総監として忙しく、おテロリスト様に狙われる毎日なんだが一番の危機はご家庭にありかよ! 
お膝でシンが、あのむつかしいお顔をしていたのだろうことが安易に想像できるぜ・・・。
今回はきっとレイだけ隊長についてったんだな。
自宅待機だったらさせないよ。
いや、結局奥様は作るかもだが・・・もうちょっと・・・レイがいればもうちょっと・・・。
しかしこの人、シンには食わせない辺り確信犯だしなぁ。
いくり殿、お祝いSSとネタ拾いありがとう!
今度こそ幸せになってくれ、カガリ!

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